寒い時期になるとこんな症状でのご相談が増加します。
「なんとなく頭が痛い」「胃もたれがする――」「体が重だるい」「体が突っ張る」
この時期、患者様に多く見られる症状です。
マッサージやストレッチ施術で改ざんする事も多いですが、原因が別のところにある場合があります。
実は「かくれ脱水」によるものかもしれません。
気温が下がり、暑さで汗をかくこともなくなり、喉もあまり渇かないからと水分補給を怠ると・・・
体のほぼ半分を占める「水」。65歳以上の高齢者の場合は約50%を水分が占めています。
水分=体液には血液、リンパ液、消化液、細胞と細胞の間を満たす組織間液などがあります。
体液が全身を循環することで、体に必要な酸素や栄養分が細胞に運ばれ、不要な老廃物は尿として排泄されます。
また、体温が上がったときに汗を出して体温を一定に保つのも、体液の重要な役割のひとつです。
体液は、汗や尿で体の外に出ていく水分と飲食によって体の中に入る水分のバランスがとれることで、一定の量が保たれています。
ところが以下のような原因が生じるとこのバランスが崩れ、体液が不足しやすくなります。
原因とは??
「乾燥」です。
体液は汗や尿のほか、皮膚からの水分蒸発によっても外に出ていきます。湿度が低く、乾燥する季節はこの水分蒸発が進むため、より体液が失われやすい傾向にあります。
また、暑い夏に比べると喉の渇きを感じにくいため、水分を積極的にとらない人も多くなりがちです。結果的に、体の外へと出ていく水分は多く、体の中に補給される水分は少なくなるため、体液が不足しやすくなるのです。
このように、知らず知らずのうちに体液が失われ、自覚のないまま脱水状態に陥ることを「かくれ脱水」といいます。
脱水症の初期段階では、主に次のような症状が表れます。
- ・頭痛
- ・食欲不振
- ・腹部の不快感
- ・胃のもたれ
- ・身体の力が入りにくい
- ・筋肉痛のような症状
- ・足がつる
-
かくれ脱水を防ぐ基本は、こまめな水分補給です。必要な量には個人差がありますが、1日1.5リットル程度を目安に2~3時間おきに水分をとる習慣をつけましょう。
高齢者の場合は特に、気温や体調の変化、喉の渇きなどを感じにくいことから、慢性的に水分が不足しがちです。
-
1日の中で時間を決めて、意識的に水分を摂取することを心がけましょう